「冷え」は血流やリンパの流れを妨げ、体の色々な症状の原因となります。
関節や筋肉に影響すると、痛みやしびれ、運動制限などの症状を引き起こします。
消化器系に影響すると、腹痛や下痢・便秘・食欲減退などの原因となります。
生殖器に影響すると、生理痛や生理不順・不妊症・子宮内膜症など様々な婦人科疾患の原因となります。
こうなる前に体を根本的に改善していくことが大切です。

生理痛の主な原因は、骨盤内の血行障害と言われています。
骨盤内の血行が悪くなることで、子宮が経血を出そうと強く収縮するために下腹部の痛み（生理痛）として現れます。

さらに、冷え症の体質に心身の過労やストレス、運動不足などが加わることで、交感神経が優位となり、血行障害を助長するという悪循環となります。生理不順は、自律神経のバランスを整えることで改善が期待されます。自律神経は、体全体をバランスよく保とうとする神経で、内臓の働きやホルモン分泌の調整をしています。

これらでお悩みの方は、身体を冷やしてないか、仕事や家事で無理をしてないか、食事は偏ってないかなど、生活習慣の見直しもしてみてください。生理痛・生理不順は「ストレスがかかりすぎ！」というサインでもあります。

妊娠中は腰痛、背中の痛み、首から肩のこり、股関節痛、こむら返り、むくみなど、とても辛い症状がたくさん出てきます。
そんなときは赤ちゃんとご自身のため、そして安産のために、体の環境を整えて、楽しいマタニティライフを送って下さい。

女性特有の症状（生理痛や生理不順、冷え・のぼせ、更年期障害など）は、ホルモンのバランスが乱れることにより起こる場合が多くあります。また、妊娠してから産後に体調が回復していくまでの間、身体のバランスは大きく変化していきます。全身を巡る気血の流れ、心身のバランスを整える鍼治療は、これらの改善が大いに期待でき、健やかで安心した毎日へと導いていきます。