「整骨院」と「整体院」ってどう違うんですか?
- よくある質問
前回、ここの質問項目に「接骨院」と「整骨院」の違いについてお伝えしましたが、今回は「整骨院」と「整体院」の違いについてお話ししますね。
同じ「整」という字が付いているので「接骨院」と「整骨院」の表記のようにこれも紛らわしいですね。しかし、今回は「接骨院」と「整骨院」の違いよりもはっきりとした違いがあります。前回、「接骨院」と「整骨院」の違いは「接」と「整」の字の表記の違いだけで、施術内容や健康保険の使える状況は同じとお答えしていますが、今回はその両面共に大きな違いがあるのです。
「整骨院」と「整体院」、「接骨院」と「整骨院」より見た感じが更に良く似ていますよね。だからこそよく誤解されやすいんです。その大きな違いはズバリ「健康保険が使えるか使えないか」なのです。「接骨院」と「整骨院」は共に健康保険が使えますが、「整体院」ではそれが使えないので、治療にかかった費用は全額患者さん持ち、つまり自費となります。
簡単に例を示しますと、「整骨院」で保険治療が使えて治療費が500円とした場合、「整体院」では健康保険が使えないので自費となり、治療費が5000円と提示されてもおかしくありません。整体院での治療はそれぞれの院により手技(主義)の違いがありますのでそれなりの費用となりますが、内容によっては整骨院で受ける治療よりははっきりした治療の印象(手技や治療実感)を受けるかもしれません。例えばこれまでによくある「骨格を整体手技で矯正」する際に行われる関節を鳴らす音や動きが結構派手であったり、治療時間が簡潔であったりします。(逆もありますが…。)いわゆる「やってもらった感」が強くもありますね。なので、自費の料金でも納得な料金感であったりします。
保険治療なのか自費治療なのかで勿論窓口で支払う額の違いは大きいですが、もう一つ大きな違いがあります。それは厚生労働省の認可の有る無しです。「整骨院」を開院するにあたっては厚生労働省による認可が必要ですが、「整体院」ではそれが要りません。「整骨院」での治療で万が一何か不具合が生じた場合にはその治療院が加入している保険で「補償」が受けられる可能性が高いですが、「整体院」ではそれが無い場合が多く、「整骨院」よりアクションの大きく多い「整体院」での治療で万が一何か不具合が起きても補償が受けられない可能性のリスクがあります。そういった事も意識した上で、「整骨院」「整体院」それぞれの良さを選んで施術を受けるようにしてみてはいかがでしょうか。
ここまでの見解は私の中の意識でもありますので私自身も誤解している事や間違っている事もあるかもしれませんので、ある程度の参考までにという事で…。
最後に、その「整骨院」で「整体」の施術を取り入れている所も多々あるので、それはそれでまたややこしいのですが…。それはまたの機会に…。