鈴鹿サーキット
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一見、治療などには関係無さそうな内容ではありますが、実はモータースポーツも医療の関連分野とのつながりがあります。
私の趣味の一つに、鈴鹿サーキットでのレース観戦があります。子供の頃から好きではありましたが、実際に鈴鹿サーキットでレース観戦をしたのが1990年で、それ以降毎年、毎月のように鈴鹿サーキットに通っています。
毎年、全日本格式のレースがシーズン開幕する前に「鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー」というイベントが3月初めに開催されています。ここではこの先のシーズンで2輪・4輪それぞれに様々なカテゴリーのレースが開催されるにあたってのデモンストレーション的な様々なイベントが行われています。プロ野球の世界でも、チーム毎のファン感謝デーがあるように、モータースポーツの世界でもシーズン中の「試合」や「レース」の緊迫感程の無い、比較的和やかな雰囲気ながらも充分モータースポーツの魅力を感じられるものでもあります。4月から始まる全日本格式のレースの開幕戦への序章的な、テンションの盛り上がるイベント的なものですね。今年も恒例の鈴鹿サーキット初詣的に楽しんで来ました。
レースの主役であるマシンやそれを操るライダーやドライバーは、勿論一般の二輪や四輪、そして一般人とは違う次元と言っても良い程の構造や体力をもって、開発やトレーニング、そしてレースが行われています。バイクや車に乗ってレースをしているだけなのになぜ「スポーツ」と付くのかという疑問の声を聞きますが、極限と言っても良い速さとレースの駆け引きを繰り広げるレーサーの人々は、かなりの筋肉質の体格をしています。大柄なレーサーはあまりいませんが、中身はスゴイ人々が多いです。
高速で直線やカーブを駆け抜けるにはしっかりハンドル操作をし、カーブでは体にかかる横向きの力(俗に横Gと言います。)に耐える体幹及び首の筋力が無いと速くは走れません。そして高速領域では心肺機能にも負担がかかります。自転車で坂道を駆け下りる時にスピードが速いとドキドキしますよね?速度が速くなると心肺機能に負担がかなりかかります。なので、レーサーはレースに向けていつも筋力及び心肺機能のトレーニングを積んでいます。これは一般のスポーツでも同様の事でもありますね。トレーニングを積んでおく事で、身体にかかる負担に耐えてパフォーマンスを発揮出来るわけです。そういった努力をどれだけ出来るのかと、天性の素質的なものが備わる事でその世界でどこまで行けるのかも左右されると思われます。
勿論、レースには危険が付き物で、場合によっては大きな怪我も負う事もあります。怪我に至れば対応は救急医療範疇になりますが(ちゃんとサーキットには専用の救急車や、搬送用のヘリコプターも待機しています。)、レースに向けてのトレーニングや体調管理、レース後の精神・肉体のアフターケアを我々の職種がトレーナーとしてサポートしたりしています。
レースをするにあたっては、車両メーカー、スポンサー、その他機器メーカー、チームスタッフ、チームメカニックや監督、レース進行スタッフ、コースオフィシャル(コースサイドでレーサーにコース上の様々な状況を伝えたり、コースを管理したりする仕事)、体調管理するフィジカルスタッフなど、多くの人が関わっています。一般生活の私達の環境も、様々な人々が関与して成り立っていますね。衣食住の環境、体調もある程度整っていないと充分に自分のパフォーマンスを発揮出来ないので、日々の体調管理、環境整備、トレーニング等を重ねて長く良い環境で生活して、充実のゴールを迎えたいですね。
今年も何回鈴鹿サーキットへレース観戦に出向けるか分かりませんが、いつでも出向ける気力・体力・体調の状態を維持して行きたいと思います。ちなみに、鈴鹿サーキットにレース観戦に出向くと自分はかなり現地で歩きまわって様々なポイントのコースサイドで観戦するので体力を要します。夏場はダイエットにもつながるレベルです。毎回しっかり栄養と水分の補給をこまめに欠かさず乗り切っています。勿論、そんなに歩き回らずとも、環境の整った席でもゆっくり観戦出来ますので、皆さんも一度サーキットでエキサイティングなレースを観戦してみてはいかかでしょうか?またここでもレースのご案内もして行きたいと思います。