たまには靴の裏側を見てみましょう。
- その他
先日は雪道や濡れた路面で滑らないように…とのお話を書かせて頂きました。
今回はその路面と足の間にある靴の裏側のお話です。
靴を買った新品の時の靴裏はほとんどの靴は溝が切ってありますね。靴自体も色々動く事で足に馴染み、路面との接地を効率的にしてくれていますが、その靴裏の溝の大事な仕事のひとつが、濡れた路面で容易に滑らないようにする仕事をしてくれています。路面と靴の間に水幕が出来ると摩擦が減って滑りやすくなります。その水の幕を切ってくれるのが靴裏の溝なのです。その溝は靴を履いて歩いて行くにつれて溝が浅くなったり擦り切れたりして行きます。そうすると、水の幕を切ってくれる仕事量が減ってしまい、いざその水の幕が出来た時にしっかりと切れずに水の幕がある状態で体重が乗った場合にその水の幕でスリップしてしまう可能性が上がってしまうのです。
高齢者の方々の中で、着物でお出掛けした時に雨天や水で濡れた床面を歩いて、履物(草履)が滑ったというお話を聞く事がありました。草履の多くは裏面は溝が無いと思われますので、そういった状態も起きうる環境と思われます。それに近い状態が靴の場合もあるという事です。
履き慣れた、お気に入りの靴などでは履いて歩いた距離や時間が長いと靴裏が減ってしまっている可能性が高いです。
そのような靴の場合は今一度靴裏をチェックして頂いて、雨の日はあまり履かないようにしたり、濡れた場所を歩く時は注意して歩くなどして対策を講じてスリップを防止して行きましょう。
滑ってヒヤッとするだけで終われば良いですが、その先に転倒して怪我をしてしまうと難儀ですので…。